3月27日(火)に、大津町の保育園に併設されている学童クラブ、29日(木)には小学校に併設している学童クラブの2ヶ所で、料理教室を行いました。メニューは、低学年用のラップおにぎり、みそ汁ボール、ゆで卵、ミニトマトです。
今回は、計画から実施までの経緯を紹介します。
保育園に別用で訪問した際に、レシピを見せてNPOの取組を園長先生にお話をしました。「子どもたちが1人で料理できることは大事なことです。特に、みそ汁ボールはいいですね。うちの学童クラブでもどうぞやってください。まず、春休みとかどうでしょうか。」と、話がまとまりました。
次に訪問した際には、学童クラブの主任の先生をよんでいただき、顔合わせをしました。また、経費についても食材費は学童クラブで負担していただくことも、快諾してくださり、とんとん拍子に話が進みました。参加者もまずは、1・2年生のみで、20名程度でお願いしました。
NPOに申請書を提出し、開催が認められると、調理用品(ボウル、ざる、はさみ、カップ)等が送付され、協賛品(みそ、ふりかけ、乾燥わかめ、カップ)等も送付されてきました。私の方で準備するのは、米やたまご、ミニトマト、紙コップ、紙皿を購入するくらいでした。
また、時間の流れを考え無理のないよう計画し、事前に学童クラブの水道設備や部屋の様子を下見し、学童クラブの主任の先生と打ち合わせをしました。そして、今回の料理教室では、それぞれ4名の学生が協力してくれ、学生たちとも事前に打ち合わせをしていたので、当日はとまどうことなくスムーズにスタートすることができました。
当日は、朝9時から準備を始め、10時に参加する子どもたちが集まってきました。事前にエプロン持参をお願いしていたので、きちんと服装を整え、名札をつけてきてくれました。4班に別れ、学生が1人ずつ班を担当し、手洗いから始めました。
まず米の研ぎ方を説明し、1人1個ずつボウルとざるを持ち、米を計る作業になると、子どもたちは真剣に計り始めました。そして、こぼさないよう蛇口のところまで運び、丁寧に米を研ぎました。
「このまま炊飯器に入れて、スイッチを入れてもおいしいごはんは炊けません。30分以上おくことがポイントです。」子どもたちは、不思議そうな顔をしています。「30分たったら、このお米がどんな風に変わっているか、後から確認してみましょう!」
30分後、米を確認すると「お米が白くなっている。」「お米がふくらんでいる。」と、子どもから声があがりました。実際に、最初計ったカップで浸漬した米を計ると、ざるに米が残っています。「米と同じくらいの水を釜の中に1人ずつ入れましょう!」水の量を確認して、スイッチを入れました。
米を浸漬している間に、「みそ汁ボールを作りましょう!ねぎは、はさみで小さく切ります。わかめは、手でちぎるとよいです。」と言うと、元気な男の子が「あぁ、めんどくさい!」すかさず、「そうです。料理は、めんどくさいこともたくさんあります。だけど、お家の方はみんなが元気でいられるよう、愛情を込めてめんどくさいこともやってくださるから、おいしい料理になるのです。みんなもおいしくなれとがんばって作りましょう!」
すると子どもたちはそれぞれにねぎを刻み始めました。みそに、わかめとねぎ、だしの素を入れて混ぜ合わせ、2個のみそボールを作りました。
ごはんを炊いている間に、みそボールを完成させ、ミニトマトを洗い、ゆで卵の皮をむきました。そして、炊きあがったごはんをラップに広げ、好みのふりかけをかけて、ラップで絞りラップおにぎりの完成です。
みそ汁ボールを紙コップの中に入れて、お湯を注いでできあがりです。みそ汁が簡単にできることに、子どもたちは驚いていました。熱いので、紙コップを2枚重ねることをお勧めします。
試食タイムは、みんなの笑顔がいっぱいでした。各班の学生たちといろいろな話で盛り上がり、楽しいひとときでした。
後片付けも、調理器具を洗う子ども、部屋を片づける子どもそれぞれ分担してやりました。最後に、アンケートを書いてもらい、お家の人に料理教室の話をすることと、プリントを必ず見せることを約束して料理教室を終わりました。
学童クラブの主任さんから、「ぜひ高学年にもお願いしたい」という声もいただき、今後も継続した取組にしていきたいと思いました。
以下は、子どもたちの主な感想です。
- すごくおいしかった。みんなにも教えたいです。
- 簡単におにぎりや味噌汁が作れてたのしかったです。またやってみたいです。
- お母さんに作ってあげたいです。
- おいしかったです。楽しかったです。お家に帰っても作りたいです。
- みそ汁が上手に作れてうれしかったです。
☆料理教室の開催にあたり、マルコメ株式会社よりみそ、理研ビタミン株式会社より乾燥わかめ、三島食品株式会社よりふりかけ、三信化工株式会社より90ccカップのご協賛をいただきました。ありがとうございました。
☆チーム学校給食&食育は、レシピの提供、調理器具、経費の一部を支援いたしました。